栗生神社 (黒保根)

毎日暑くて堪りません。昼間にバイクに乗るのは非常に危険なので、朝方に出掛けることにしました。朝活って大事ですよね。※この日(7/30)も40℃近くまで気温が上がりました。
今回の目的地はたまたまGoogle mapで見つけた「栗生神社」です。

栗生神社

「栗生」と書いて『くりゅう』と読むそうです。桐生市黒保根町に鎮座しており、「栗生左衛門頼方公」を祀っています。栗生左衛門頼方公は新田義貞公に仕えた人物で、家臣の中でも四天王に数えられていたそうです。
(余談ですが、県下では上毛かるたに「歴史に名高い新田義貞」と詠まれていることから非常に有名な新田義貞公。県外での知名度が気になります。)

境内にある案内板によると創建 (口伝) は「慶雲4年 (707年)」、新田義貞公が活躍したのは1300年代前半なので元々は違う神様を祀っていたのでしょうか。(口承なので本当に807年の創建か分かりませんが……。)

森の中を走っていくと……

さてこの栗生神社ですが、なかなか難儀な場所に鎮座しており、Google mapが「到着しました」と言った場所から車1台分くらいの道をひたすら登っていくと鳥居が見えてきます。(進んでいる道があっているか不安でした……。)

栗生神社入り口

鳥居をくぐり、階段を登っていきます。階段といってもそこまで険しいものではなく、すぐに門と拝殿が見えてきました。決して荘厳華麗な作りとは言えませんが、周囲に溶け込む、まさに「ある集落が支えてきた神社」という雰囲気があります。

周囲に溶け込む落ち着いた拝殿

拝殿裏手には本殿があります。群馬県指定重要文化財になっており、保護のためか囲いが設けられていました。壁面には彫刻が施されており、大変立派な造りです。

美しい彫刻が施された本殿
本殿の案内板

境内には神楽殿もありますが、朽ちつつあります。今はもう使われていないのでしょうか……。

神楽殿

無人の御札授与所

基本的に無人の神社で社務所も特に無いようですが、御札を頂くことができます。拝殿正面上部に頂くことのできる御札と初穂料が掲示されており、正面のレターケースから各自で取り出す仕組みになっていました。このご時世に驚くべき治安の良さです。

御札と初穂料が掲示されている
この中から必要な御札を取り出す

御神木 ~大スギ~

本殿東側にスギの大木があり、御神木として祀られています。案内板には、大同2 (807) 年にご神木として植樹されたとありました。
樹齢約1,200年!非常に立派な杉で、群馬県の天然記念物に指定されています。

大スギ

大スギは本殿とは別に立派なお社があります。

お社

ツーリング先として

足尾銅山や日光に向かう国道122号線 (銅街道と呼ばれているのですね) から少し外れたところにあるので、そのあたりを最終目的地とし、途中で参拝するのも良いかもしれません。最後の方はかなり山道……、というか舗装こそされているものの私道のような道になりますので注意してください。好きな人は好きな道かもしれません…… (私は嫌いです)。

最後に

正直大きな神社ではありませんし、お社が荘厳華麗というわけでもありません。ごく普通の、村の人達によって代々守られてきた神社という印象です。
しかし何故でしょう。また行きたいと思わせる、不思議な魅力を持った場所でした。
「絶対お参りすべき!」とは言いませんが、気になるのであれば一度参拝することをオススメいたします。良い場所です。

それでは。

コメントを残す