南郷の曲屋 (沼田市)

お久しぶりです。
記事にしたいネタはあるのですがなかなか筆が乗らず、気づけば8ヶ月ぶりの更新となってしまいました。
今回の目的地は沼田市重要文化財にも指定されている「南郷の曲屋」です。歴史を感じる立派な旧家を訪ねました。

南郷の曲屋

南郷の曲屋

南郷の曲屋と紹介されているこちらの古民家。当地に熊野神社を建立するにあたり神官として定着し、その後土地の名士として政治家まで輩出した鈴木家の旧宅です。江戸時代後期に建てられた古民家ですが、驚くべきことに平成の中頃まで鈴木家のおばあさんが一人で住まれていたとのこと。母屋、蔵、水車小屋、蚕室 (現在は受付とトイレ) が現存しています。
前橋民の私としては群馬の古民家というと「赤城型民家」を思い浮かべますが、さすが地元の名士とだけあって大変立派な造りとなっています。曲屋は母屋と馬屋が一緒になった建物で、東北地方に多く見られる様式だそうです。
[参考]赤城型民家/Wikipedia

美しい茅葺屋根

手入れの行き届いた茅葺屋根が美しい

厚く葺かれた屋根が非常に美しい古民家です。
重要文化財指定後、一度その全てを解体し使える材を選別したうえで再度組み上げたそうですが、立派な柱や梁はかつての材がそのまま使用されており大変見事でした。写真を撮り忘れてしまいましたが、家の中央に立派な神棚と仏壇があり一番印象に残っています。

特徴的な畳の配置

一般的な畳の配置と違う?

理由はよく分からないのですが、畳の配置が以下のようになっています。

配置イメージ

個人的には珍しい配置だなと思ったのですがいかがでしょうか。一般住宅しか知らないので、よくある配置であれば申し訳ありません……。
それにしても縁側、木戸、畳と伝統的な造りが良いですね。現代住宅で甘やかされた私は到底住めないと思いますが、ちょっと憧れてしまいます。

最後は足湯へ

足湯

母屋の隣に足湯が設置されています。向かいに南郷温泉があるのでそのお湯を引いているのかもしれません。だいぶ気温も上がってきましたが、まだ足湯を心地よいと思える時期で良かったです。

最後に

個人的には訪れてよかったと思うスポットですが、GW中にも関わずガラガラでした (といか貸し切りでした)。遠方からツーリングに来られる場合は赤城山から足を延ばす、最近話題の川場田園プラザのついでに寄るなど他の場所をメインに据えることをお勧めします。お近くに来られた際はぜひ立ち寄ってみてください!

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